カオリ・ヒロネ

昨年、春ごろオープンした、人気パティスリー。

目白通りに、小さいながら独自の個性を放つ外観。

コンクリートとウッドでシャープに構成された玄関と、オリーブの木、若きパティシエールのイニシャルを冠したショップのエンブレム。

まず、お店の構えから、凛として、気合いが入っている。

入店して目につくのは、背の高い美しいソファ、小さいが選び抜かれたのであろう端正なショーケース、細かなギャザーがエレガントな、売場と厨房を隔てるカーテン、丸鏡を中心にあしらった金のプリントパターンがモダンなコンクリートの壁。

ハイソだ。

ぐるりと見回せば、もろもろが実に気品にあふれておりまして、庶民派として、多少気後れしてしまうのではあるが、それ、このブログの本旨(庶民な馬場/ハイソな目白、とか)にも多少関係してきますので、自分なりに精一杯気取りながら、美人パティシエールにオススメをたずねる。

薫り高きコーヒーとともに、店内でいただいたのは、フルーツタルトとココアのロールケーキ。

どちらも無花果、葡萄など、フレッシュな果物が際立って美味しい。

聞けば果物にはこだわりがあるということで、フレッシュな果物だけでなく、ジャムやドライフルーツも自家製。

ジャムやドライフルーツに関しては、パティシエールの母上の手によるものだという。

パティエールと、お母様。

このお2人を見ていると、やはり世界が違うな、とため息。

おそらくお嬢様であったろうパティシエール。家柄も良く、若く容貌も美しい、当然ながらなにひとつ不自由なく育ったはずの彼女が(妄想)、そのエネルギーのありったけを傾けて作り上げる、美しい珠玉のスイーツたち。そのスイーツを取りかこむ、これ以上なく端正な店舗と、目白という街。

この感じに、ヤラれているファンが、多いんじゃないかと見た(笑)。

男性客が多いんじゃないかな。

誤解しないように。

決して彼女の顔を見るために来る男性客が多い、というわけではない。

たとえば、料理家で言うならば、一般的な主婦層に人気の高い栗原はるみに対して、よりコアに料理を追究している女性や、さらにマニアックな男性層に支持者が多い有元葉子の違い、みたいな。

あ、有元的なんです、このお店は。

なんだかわからなくなってきたな。

とにかく、なにか、こだわりの方向性が男性的な感じがするんだよね。

同じ通りには、東京のスイーツ事情を語るならば必ず押さえておかねばならない名店「エーグル・ドゥース」がある。

こちらが、非の打ちどころがない全方位な優等生であるならば、個性ある店を愛でようとの趣旨を掲げる当ブログとしては、断然「カオリ・ヒロネ」に注目したい。

目白通り、下落合3丁目信号近く。

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by aroyaroy | 2009-08-16 20:23 | 目白


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