餃子荘 ムロ (2) ~バクト。料理名の由来が知りたい~

餃子荘ムロ (1)の続き。

バクト。

このお店のモツ煮込みは、こう呼ばれている。

「バクト」、ってなんだろう?

博徒?

な、わけないか。

名前の由来が知りたい。

ふと、思い浮かべたのは、マレーシア中華料理の「バクテー」。

「バクト」と「バクテー」。

なにか、関係ありそうでしょ?

バクテーは、マレーシアの中国人が作り出したマレーシア発祥の料理で、土鍋で骨付き豚ばら肉を漢方系スパイスとともに煮込んだ庶民の定番。漢字では「肉骨茶」と書く。「茶」とあるが、お茶ではなく煮込み料理だ。マレーシアでは、なぜか、このボリューミーな一品が朝ごはんとしてよく食べられており、実際、これがあるとご飯が美味しい。ほんとうに、朝からご飯がすすんでしょうがない。

バクテーには、豚ばら以外に、臓物系が入る場合もあるから、バクトは、この料理が何らかの原型になっているんじゃないか。

あるいは。

マレーシア発祥の料理、と書いたが、マレーシアの中国人たちは福建や広東からやってきた歴史があるから、そのルーツは大陸中国にあるのかもしれない。それと、何らかの関係あるのではないか。

そんな想像をしたりする。

ただ、それをお店にたずねてみたことは、残念ながら、ない。

なぜ、こんな想像をするのか。

たとえば、メニューにはほかに「チャプスイ」なんて一品がリストされている。

チャプスイは簡単に言うと、肉野菜あんかけ炒め、のような料理で、アメリカ式中華料理と言われており、昭和元年創業の銀座アスターが日本に紹介したとのこと。

どうも、こういうのに弱い。

その起源に、物語がありそうな料理。

早稲田通りの西友前あたりにある、スワガットの項でも、インド式中華料理の「野菜・マンチュリアン」に注目したが、いわくありげな、この手の料理に、どうも惹かれてしまう。

すこし方向性は違うけれど、最近登場したメニューに、「トムヤムクン炒飯」がある。

日本で最も知られたタイ料理といえばトムヤムクンだが、このトムヤムスープの味をつけた海老入り(クン=海老)炒飯。もともとタイにはトムヤム炒飯(や、トムヤム麺)は存在しないはずで、いわゆる創作料理、というか、オリジナルをアレンジした料理だ。

タイ料理店にトムヤム炒飯があっても、まあ、普通な気がする。

しかし。

これがムロのメニューにリストされていると思うと、なぜかそそられるものがある。

この感覚、わかってもらえるだろうか。

さらに、食後の飲み物に、ベトナムコーヒーがある。

これも、ちょっと不思議だが、頷いてしまう感じがある。

たしか、お店の誰かがベトナム旅行から帰り、ベトナムコーヒーと専用のアルミドリッパーを仕入れてきたことがきっかけで、リストされたんじゃなかったか。

もうひとつ思い出した。

消えてしまったと思われるメニューに、「プーアール茶漬け」があった。

笑ってしまうが、そのまんま字のごとく、中国茶のプーアールのお茶漬けだった。

香港や、大陸の広州など広東あたりだと、ポピュラーなのは烏龍茶やジャスミン茶ではなく、プーアール茶だ。

その、お茶漬け(笑)。

うーん、考えたことなかった!

今はメニューにないと思うが、悪くなかった。

ムロらしい気がした。

(この項、続く)
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by aroyaroy | 2009-09-12 05:01 | 高田馬場


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