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ノングインレイ

ミャンマー、シャン族料理店。

ミャンマー料理、というだけでも、一般の人にはかなりレアな存在だが、さらにシャン族。

そもそもシャン族とは…、と、説明していると非常に長くなりそうなので、詳しくはウィキでも見てもらうとして、ミャンマーの、さらに地方料理であると理解してもらういのが、手っ取り早い。

なんでも、日本にはシャン料理店が二軒しかないそうだ。

その一軒が、ここ。

そして、もう一軒がどこにあるかというと、やはり高田馬場!

さすが馬場。

もともと、この界隈にはミャンマーの人たちが多かった。

90年代ごろには、ミャンマー料理店や食材店が西武線の中井駅周辺にいくつか見られたが、現在はミャンマー料理店の集まっているエリアといえば、ほぼ高田馬場と言ってよい状況である。

ミャンマー料理で有名な品といえば、魚だしの汁麺「モヒンガー」、ココナツカレー麺の「オンノカウスエ」、カレー風煮込み料理の「ヒン」、発酵したお茶の葉の和えもの「ラペットゥ」などがある。

シャン料理は、これらと少し異なる。

面白いのは「トーフウン」。

ヒヨコマメの黄色いピュレをかけた麺、というか、汁麺のスープ部分がヒヨコマメのピュレにとって代わった、というか、そういう料理。挽肉やピーナッツ、パクチーなどがのっており、混ぜて食べると大変に美味。

ヒヨコマメピュレを三角に揚げた「トーフジョー」も、ほかにない味。チリソースをつけて食べる。これがビールにぴったり。

ほかに、誰でも食べやすいものといえば、シャン風あんかけ炒めごはん。

ただし、これ、ほとんど中華丼なので、異文化体験のため変わったものが食べたい人は、多少がっかりするかもしれない(笑)。ヤンゴンを旅行したとき、シャン料理店で同じものを食べたことがあるが、やっぱり中華丼だった。

タイの「ネーム」と同じような発酵生ソーセージも美味しい。牛のソーセージは、ちょっとコンビーフのようだが、これまたビールに合う。

壁の張り紙には、「鯉熟れすし」の文字が。

琵琶湖の鮒寿司など、魚と飯を発酵させた熟れ寿司は日本にも存在する。発酵食文化は東南アジア起源と聞いたことがあるが、やはりつながっているのだ。

なーんて、アジア食文化論をぶちたくなることウケアイな店かもしれない。

夜に訪問すると、若いミャンマーの人たちで結構混んでいる。

アジアングルメな感覚で来ると、彼らの日常生活を見物しているようで、ちょっと申し訳ない気もしてくる。

ミャンマーの人たちは、基本的にとても優しい。タイ人のような気さくさは、あまりないけれど、誰もが本当に穏やかだと思う。だから、お店に居座っても邪魔にされたりすることは絶対にないと思うが、ここは彼らの仲間とのひとときを優先してあげよう。

そうそう。ほかではあまり見ないミャンマービールが飲める。

高田馬場駅前、ラーメンの「麺屋武蔵 鷹虎」のある路地のさらに奥。

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by aroyaroy | 2009-07-29 00:24 | 高田馬場

ラミティエ

いわずと知れた、フレンチの名店。

安くて美味しい、ビストロの鏡のような店。

かの山本益博氏は、かつて、この店のシェフに「値上げアドヴァイス」をしたそうだ。この内容であれば、あんまり頑張りすぎずに、もう少し値を上げてもよかろう、というわけである。しかし、シェフはそれに耳を貸さなかった。なんて話を、辛口レストラン批評家の友里征耶氏がブログに書いていたりする。

というわけで、あらゆるメディアで、すでに十分語られている感じもする。

要するに、コストパフォーマンスは、ほぼ日本イチ。

それは、この店に来る人たちみんなが、はじめから期待していることだ。

だから、それとは違うことに注目してみたい。

何に注目するか?

それは、出されるお皿のルックス。

この店の料理は、見た目が、とてもよい。

盛り付けが素敵だ。

食べる前から、ワクワクする。

美麗なプレゼンテーション、というわけではないし、モダンでヌーベルな美、とかではもちろん、ない。でもフレンチらしくて、この店らしい、そして他にない一貫した盛り付けセンスを感じる。

ちょっと思ったのは、お皿が小さい、ということ。

料理のサイズに対して、あるべきお皿のサイズというものがあると思うが、そのあるべきサイズより一段小さい器を使っている、という感じ。

鶏レバーのムースとか、それだけでも十分ボリューミーな前菜類の、さらに脇や上に、もう崩れそうになるくらい嵩だかにモッサモサと盛られたられた葉もの付け合せ。

出された瞬間、あ、と思わず見つめてしまうほど、どっしり分厚く切られた(普通の倍くらい?)肉のパテ。

こんもり盛られた豆の煮込みの、さらに上に、ジリジリ油の煮える感じを放ちながらどしりと鎮座した鴨のコンフィ。

ステーキにナイフを入れているとき、肉に押されてお皿からコロコロあふれ出しそうになる、山盛りポムフリット。

皿じゅう、もう肉だらけのシュークルートやブフ・ブルギニオン。

これらどっしりとした料理が小さめのお皿に、あふれんばかりに配置されている。

大きなものを小さなものに乗せたら、大きなものはより大きく見える。

目の錯覚、といったら興ざめかもしれない。

けれど、ただ単にボリューミーなだけでなく、そのボリューム感が視覚的に美しく演出されている感じが非常にするわけです。盛り付けが演出されているって、そうか、それはとってもフランス料理的だ。

店主は、高田馬場でフランス料理を作ること、その意味を、きっとじっくり考えたに違いない。

なんて妄想しつつ、お皿が小さいのは、テーブルが狭いからという単純な理由だったりして、とも思う。テーブルが狭いのは、小さいお店だから仕方ない。たしかに、せまいお店だけど、料理はたくさんで、美味しい。

小さないれものに、大きな美味しさ。

そんな想いを巡らせながらディナーの席に向かうのも、また一興。

なかなか予約が入らないようだが、当日の夜に電話すると、キャンセルがあったり、1回転したあと空いている席があったりで、入れてくれることがある。

早稲田通り。高田馬場駅から、明治通りの交差点に至る中間あたり、ちょっと路地を入ったところ。
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by aroyaroy | 2009-07-25 00:57 | 高田馬場

天天飯店

夕飯どき。妻も僕も、「今日はなんかもう面倒くさいから料理したくない」、となったとき、なぜか足が向く。「そうだ、天天飯店で食べていこっか?」みたいな感じで。

まずビール一本頼んで、「天天豆腐」(ピリ辛ソースのかかった冷奴)か、冷やしワンタンなどをつまむ。

ここのワンタンは独特。皮がピュルルンッとした独特に弾力のある歯ごたえで、食べていて何だか楽しくなってくる。普通のワンタンスープもいいけど、冷やしワンタンの方がピュルルンッ度が高い。

あら。ホールの男性と女性が軽口叩き合っている。

この人たち、たぶん、親子? ずいぶんと通っているけど、いつもなんとなくのコミュニケーションで、立ち入って確認したことはない。2人は、いかにも馬場長いよー、という風格をつねに放っている。

ご飯ものを頼もう。なら、五目うま煮かけご飯かな。汁麺系統もおいしい。名物の「馬場麺」は、確かピリ辛の担々麺っぽい感じだったはず。鶏の煮込みそばなんかも結構美味しい。そういえば冬には、牡蠣入りの煮込みそばを食べたな。麺類は全体的にやわらかい感じがする。日本人は麺のコシとか歯ごたえにこだわる傾向があるけれど、中国の人の場合、麺はコシより、美味しいスープを含ませて食べるモノといった感覚で、やわらかい麺を好んだりする。そういったセンスも感じたり。

そうそう、テーブルにおいてある唐辛子のペーストのようなソース。これが結構好き。ご飯ものや、焼きそばにからめて食べる。

そして、結局、いつもわれわれはつまみとご飯モノ麺モノで、お腹いっぱいに。

ちょこっと値のはる一品料理系統は、実はあんまり食べたことがないんです。

もちろん、絶対、美味しいはずなんだけど。

街になじんだ普通の中華料理店、というカテゴライズをやんわり拒否するサムシング。気になるお店です。

JR高田馬場駅より徒歩1分。

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by aroyaroy | 2009-07-23 01:34 | 高田馬場