ヤンゴン

ヤンゴン、とはミャンマー国の大都市の名前。

もちろん、ミャンマー料理店。

先日、高田馬場がリトルヤンゴンであることは書いたが、この店は、比較的最近オープンしたのではないかと思う。

高田馬場駅を出て、早稲田通りを渡ってすぐ。

線路下路地の入り口。「麺屋武蔵 鷹虎」の看板が出ている、その隣あたりに、「ヤンゴン」の看板はあった。

看板につられ、路地の奥に。

「麺屋武蔵 鷹虎」を過ぎ、先日書いたミャンマー・シャン料理店「ノングインレイ」を過ぎ、路地がかなりディープな様相を呈してきたあたりに、「ヤンゴン」らしき看板が、再び。

湿った感じの雑居ビルの、地下に降りる。

「ヤンゴン」は、営業していた。

少し躊躇したが、扉を開けた。

店内は、カラオケゾーンと、食事ゾーンの2エリアに別れていて、カラオケゾーンでは、おそらくミャンマーの若者だろう、絶唱している。

駅近くとはいえ、あまり来やすい場所ではないので、おっかなびっくり潜入取材モードで入店したが、気さくそうなミャンマー人女性2人に迎えられ、ほっとして食事ゾーンの席に着く。

注文したのは、ミャンマービール、エビのヒン、ライス、生姜のサラダ、オンノカウスエ。

ヒンは、カレー風の煮込み料理だ。茶色になるまで炒めた玉ねぎをベースに、魚の味が効いたソース部分が美味で、ご飯にまぶして食べると、いくらでもパクパクいってしまう。

生姜のサラダは、生姜と玉ねぎと炒ったピーナッツなどを油主体の調味料で和えた料理。タイの和えもの「ヤム」には油が入らないけど、こっちは結構オイリーだ。でも、悪くない。生姜がもっといっぱいでもよかったかもしれない。

オンノカウスエは、ココナツカレーラーメン。ゆで卵が入っていて、味は結構マイルド。ここに、魚醤と、レモン汁、粉唐辛子を好みで投入していただく。麺は黄色い中華麺。美味でした。

それにしても、カラオケ絶唱は、まだまだ続いている…。

レストランゾーンにもテレビモニターがあり、写っているのは、どうやら、いま歌われている曲のカラオケ映像らしい。

恋人が愛をささやきあうシーン。

甘いラブソングなのだろう。

男の子が、女の子にキャンディを渡す。女の子が受け取り、口に入れる。微笑みながら、キャンディをなめる女の子のアップ。さらに、口元に寄るカメラ。舌の上で転がされるキャンディを、しつこく写す…。

キスか、その先の行為を、さわやかに暗喩する意図があるのだろう、たぶん。しかし、映像自体は妙にフェティッシュで、実直なミャンマー料理の味わいと相まって、不思議な余韻を残した。

会計して、外に出る。

先日紹介した「ノングインレイ」の店先には、店内からあふれたミャンマーの人たちが、外にテーブルと椅子を出して晩餐中。とても楽しげで、うらやましい。

路地で、幾人かのミャンマーの方たちとすれ違う。

できれば、近いうちミャンマー料理のことを教えてくださる、ミャンマーの人と知り合いたいと思っている。

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# by aroyaroy | 2009-08-02 23:10 | 高田馬場

ノングインレイ

ミャンマー、シャン族料理店。

ミャンマー料理、というだけでも、一般の人にはかなりレアな存在だが、さらにシャン族。

そもそもシャン族とは…、と、説明していると非常に長くなりそうなので、詳しくはウィキでも見てもらうとして、ミャンマーの、さらに地方料理であると理解してもらういのが、手っ取り早い。

なんでも、日本にはシャン料理店が二軒しかないそうだ。

その一軒が、ここ。

そして、もう一軒がどこにあるかというと、やはり高田馬場!

さすが馬場。

もともと、この界隈にはミャンマーの人たちが多かった。

90年代ごろには、ミャンマー料理店や食材店が西武線の中井駅周辺にいくつか見られたが、現在はミャンマー料理店の集まっているエリアといえば、ほぼ高田馬場と言ってよい状況である。

ミャンマー料理で有名な品といえば、魚だしの汁麺「モヒンガー」、ココナツカレー麺の「オンノカウスエ」、カレー風煮込み料理の「ヒン」、発酵したお茶の葉の和えもの「ラペットゥ」などがある。

シャン料理は、これらと少し異なる。

面白いのは「トーフウン」。

ヒヨコマメの黄色いピュレをかけた麺、というか、汁麺のスープ部分がヒヨコマメのピュレにとって代わった、というか、そういう料理。挽肉やピーナッツ、パクチーなどがのっており、混ぜて食べると大変に美味。

ヒヨコマメピュレを三角に揚げた「トーフジョー」も、ほかにない味。チリソースをつけて食べる。これがビールにぴったり。

ほかに、誰でも食べやすいものといえば、シャン風あんかけ炒めごはん。

ただし、これ、ほとんど中華丼なので、異文化体験のため変わったものが食べたい人は、多少がっかりするかもしれない(笑)。ヤンゴンを旅行したとき、シャン料理店で同じものを食べたことがあるが、やっぱり中華丼だった。

タイの「ネーム」と同じような発酵生ソーセージも美味しい。牛のソーセージは、ちょっとコンビーフのようだが、これまたビールに合う。

壁の張り紙には、「鯉熟れすし」の文字が。

琵琶湖の鮒寿司など、魚と飯を発酵させた熟れ寿司は日本にも存在する。発酵食文化は東南アジア起源と聞いたことがあるが、やはりつながっているのだ。

なーんて、アジア食文化論をぶちたくなることウケアイな店かもしれない。

夜に訪問すると、若いミャンマーの人たちで結構混んでいる。

アジアングルメな感覚で来ると、彼らの日常生活を見物しているようで、ちょっと申し訳ない気もしてくる。

ミャンマーの人たちは、基本的にとても優しい。タイ人のような気さくさは、あまりないけれど、誰もが本当に穏やかだと思う。だから、お店に居座っても邪魔にされたりすることは絶対にないと思うが、ここは彼らの仲間とのひとときを優先してあげよう。

そうそう。ほかではあまり見ないミャンマービールが飲める。

高田馬場駅前、ラーメンの「麺屋武蔵 鷹虎」のある路地のさらに奥。

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# by aroyaroy | 2009-07-29 00:24 | 高田馬場

ラミティエ

いわずと知れた、フレンチの名店。

安くて美味しい、ビストロの鏡のような店。

かの山本益博氏は、かつて、この店のシェフに「値上げアドヴァイス」をしたそうだ。この内容であれば、あんまり頑張りすぎずに、もう少し値を上げてもよかろう、というわけである。しかし、シェフはそれに耳を貸さなかった。なんて話を、辛口レストラン批評家の友里征耶氏がブログに書いていたりする。

というわけで、あらゆるメディアで、すでに十分語られている感じもする。

要するに、コストパフォーマンスは、ほぼ日本イチ。

それは、この店に来る人たちみんなが、はじめから期待していることだ。

だから、それとは違うことに注目してみたい。

何に注目するか?

それは、出されるお皿のルックス。

この店の料理は、見た目が、とてもよい。

盛り付けが素敵だ。

食べる前から、ワクワクする。

美麗なプレゼンテーション、というわけではないし、モダンでヌーベルな美、とかではもちろん、ない。でもフレンチらしくて、この店らしい、そして他にない一貫した盛り付けセンスを感じる。

ちょっと思ったのは、お皿が小さい、ということ。

料理のサイズに対して、あるべきお皿のサイズというものがあると思うが、そのあるべきサイズより一段小さい器を使っている、という感じ。

鶏レバーのムースとか、それだけでも十分ボリューミーな前菜類の、さらに脇や上に、もう崩れそうになるくらい嵩だかにモッサモサと盛られたられた葉もの付け合せ。

出された瞬間、あ、と思わず見つめてしまうほど、どっしり分厚く切られた(普通の倍くらい?)肉のパテ。

こんもり盛られた豆の煮込みの、さらに上に、ジリジリ油の煮える感じを放ちながらどしりと鎮座した鴨のコンフィ。

ステーキにナイフを入れているとき、肉に押されてお皿からコロコロあふれ出しそうになる、山盛りポムフリット。

皿じゅう、もう肉だらけのシュークルートやブフ・ブルギニオン。

これらどっしりとした料理が小さめのお皿に、あふれんばかりに配置されている。

大きなものを小さなものに乗せたら、大きなものはより大きく見える。

目の錯覚、といったら興ざめかもしれない。

けれど、ただ単にボリューミーなだけでなく、そのボリューム感が視覚的に美しく演出されている感じが非常にするわけです。盛り付けが演出されているって、そうか、それはとってもフランス料理的だ。

店主は、高田馬場でフランス料理を作ること、その意味を、きっとじっくり考えたに違いない。

なんて妄想しつつ、お皿が小さいのは、テーブルが狭いからという単純な理由だったりして、とも思う。テーブルが狭いのは、小さいお店だから仕方ない。たしかに、せまいお店だけど、料理はたくさんで、美味しい。

小さないれものに、大きな美味しさ。

そんな想いを巡らせながらディナーの席に向かうのも、また一興。

なかなか予約が入らないようだが、当日の夜に電話すると、キャンセルがあったり、1回転したあと空いている席があったりで、入れてくれることがある。

早稲田通り。高田馬場駅から、明治通りの交差点に至る中間あたり、ちょっと路地を入ったところ。
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# by aroyaroy | 2009-07-25 00:57 | 高田馬場

天天飯店

夕飯どき。妻も僕も、「今日はなんかもう面倒くさいから料理したくない」、となったとき、なぜか足が向く。「そうだ、天天飯店で食べていこっか?」みたいな感じで。

まずビール一本頼んで、「天天豆腐」(ピリ辛ソースのかかった冷奴)か、冷やしワンタンなどをつまむ。

ここのワンタンは独特。皮がピュルルンッとした独特に弾力のある歯ごたえで、食べていて何だか楽しくなってくる。普通のワンタンスープもいいけど、冷やしワンタンの方がピュルルンッ度が高い。

あら。ホールの男性と女性が軽口叩き合っている。

この人たち、たぶん、親子? ずいぶんと通っているけど、いつもなんとなくのコミュニケーションで、立ち入って確認したことはない。2人は、いかにも馬場長いよー、という風格をつねに放っている。

ご飯ものを頼もう。なら、五目うま煮かけご飯かな。汁麺系統もおいしい。名物の「馬場麺」は、確かピリ辛の担々麺っぽい感じだったはず。鶏の煮込みそばなんかも結構美味しい。そういえば冬には、牡蠣入りの煮込みそばを食べたな。麺類は全体的にやわらかい感じがする。日本人は麺のコシとか歯ごたえにこだわる傾向があるけれど、中国の人の場合、麺はコシより、美味しいスープを含ませて食べるモノといった感覚で、やわらかい麺を好んだりする。そういったセンスも感じたり。

そうそう、テーブルにおいてある唐辛子のペーストのようなソース。これが結構好き。ご飯ものや、焼きそばにからめて食べる。

そして、結局、いつもわれわれはつまみとご飯モノ麺モノで、お腹いっぱいに。

ちょこっと値のはる一品料理系統は、実はあんまり食べたことがないんです。

もちろん、絶対、美味しいはずなんだけど。

街になじんだ普通の中華料理店、というカテゴライズをやんわり拒否するサムシング。気になるお店です。

JR高田馬場駅より徒歩1分。

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# by aroyaroy | 2009-07-23 01:34 | 高田馬場

タイレストラン&バー D‐Four

かっこいいタイレストラン。

1階がキッチンとバー、2階がテーブル席なのだが、日本家屋を改築して店に仕立ててあるようで、木製の階段がえらく急だったり、ボックス席は押入れスペースを改造してこしらえてあるみたい(笑)だったりして、なんとはなしに味がある。

手作り感あふれる内装は、エスニック料理店にありがちな定番アジアンテイスト系と異なり、全体的に原色っぽいというか、パステルカラーっぽいというか、キッチュな感じの色使いが面白い。

タイ旅行に行ったとき、バンコクで泊まったホテル、Reflections Rooms in Bangkok/リフレクションズ・ルームズ・イン・バンコクの雰囲気を思い出してしまった。

リフレクションズ・ルームズ・イン・バンコクのインテリアは、超キッチュでキュートでアヴァンギャルドでポップ!

この原色ポップ感は、とてもタイっぽい。

目白のD‐Fourのインテリアは、もちろん、そこまで凝ってはいないけれど。

なーんとなく、それ風なので、元ネタになっているのかもな、と思った。

あと、店員の女の子がかわいい。

バンコクのホテルではなく、目白のレストランことですよ(笑)。

目白通り、「まる長そば」のとなり。

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# by aroyaroy | 2009-06-25 21:57 | 目白

麺屋武蔵 鷹虎

ラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいラーメンたべたいひとりでたべたい、って夕方4時半ごろから頭の中でリピートしてしまう日がある。夜は迷わず、ここへ。

さすが武蔵。

店に金かかってるよなー。

スツールの座面、すんごい刺繍だし。

壁のペインティング凝ってるし。

あと、しょっちゅう出すものを変えている気がする。

オープン当初の、鶏スープと豚スープの比率を選べる方式が意外と好きだった。ただ、券売機が複雑怪奇なラーメンマトリックスと化してしまうので、真剣に悩むと券を購入するまでに日が暮れてしまう。

それでなくても並んでたりするのに。

店もさすがにまずいと思ったに違いない。

今は、そうか、つけめんメインなんだ。

ビールにオリオンを置いてる。

隣はミャンマー料理店。

ラーメン屋、ミャンマー料理、と並んでいる一角って馬場を象徴している気がする。

知ってましたか? 高田馬場がリトルヤンゴンであることを。

その話、近々じっくり書いてみます。

麺屋武蔵鷹虎は高田馬場JR早稲田口の目の前、線路脇路地をちょっと入ったところ。

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# by aroyaroy | 2009-06-22 23:23 | 高田馬場

大地の木


シンガポール&アジア料理。

…と、みずからお店はうたっている。店名のイメージも相まって、なんとはなしにアジアン&ロハスでフレンドリーな印象をうけるが、実際どんなポジションの店なのか、ちょっと外観からはわかりにくい。

まず、メニューの中心は、マレーシア料理である。

マレーシア料理とシンガポール料理の違いは微妙だが、肉骨茶(バクテー)やラクサなどマレーシアっぽいメニューが目立つ。サテや空心菜のサンバル炒め、海南チキンライス、ナシゴレンなどの料理もある。

なのに。

それらに加えて、トムヤムスープ、タイ風グリーンカレーなどのタイ料理や、石焼ビビンバ、チヂミなどの韓国料理までがリストされている。おまけに中国茶のリストも妙に充実。台湾料理店には必ずある大根もちまである。

一般的なイメージとして、アジア系料理店というものは、シェフの故郷の料理に特化されているのが普通だから、ちょっと不思議な印象を受ける。

聞けば、シェフはペナン島出身のマレー系マレーシア人の男性。マレーシア料理に限らず、これまでいろんな飲食店の厨房で働いてきたそうで、このメニューの幅広さは、彼の料理人としての経験をそのまま反映していたのだった。

マレーシアには、主に中国系、マレー系、インド系の人たちが住んでいる。ペナン島には中国系の人が多く、中国系料理店も多いそうだ。もう、ルーツからしてミクスチャー、厨房経験もバラエティ豊富。肥沃なアジアの大地がパッケージされたような、僕にとってはとっても嬉しいお店だったのである。

もうひとり、お店には中国系マレーシア人の女性がいる(オーナーさん?)。

ふたりのツテか、同胞らしきお客さんたちが多い。彼らの舌を満足させているわけで、料理はもちろん本物で、美味しい。

そんな厳しい舌を持つであろうお客さんたちの隣のテーブルには、アジアン&ロハスな雰囲気に惹かれてやってきたはずの、お店のバックグラウンドなんてあまり気にしていないかもしれない、フツーの学生さんグループがいたりする。

ここにもアジアの混沌が(笑)。

ある日は、同胞のお客さんが予約注文していた、フィッシュヘッドカレーをお裾分けしてもらい、自宅にテイクアウトした。鯛のお頭。タマリンドとココナッツミルクが両方入っているから、酸っぱくてコクがある。ペナン風らしい。これを自宅で食べられるのは、幸せ。

都内にマレーシア料理店を名のるレストランは、池袋と大久保と銀座に一軒ずつ…、たしかそのくらいしかない。ネットで調べても、この店で本格的なマレーシア料理が食べられることがイマイチ伝わってない感じがするので、穴場です。

高田馬場駅から徒歩1~2分、早稲田通りの一本裏道。

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# by aroyaroy | 2009-06-21 15:31 | 高田馬場

傘亭


杉浦日向子の『ソバ屋で憩う』で知った。

早稲田通りに面する店の外観は、見過ごし行き過ぎてしまうほど。小さく「傘亭」と書いた札が店先に出ていたような気がする。

店内はカウンター数席と、テーブル席が少し。が、テーブル席は椅子が上げられてしまっていることも。こっちには座るな、という意思表示だろうか。店内にはそば粉はどこから、醤油はどこ産、鰹節はなになに…と食材の素性を示した張り紙が。蕎麦の味をだいなしにするということで、茶の代わりに柚子を浮かした蕎麦湯が出る。同じ理由でビールは置いていない。客は料理や酒、蕎麦に集中している。シーンと静まり返っている。

ちょっと敷居の高い店か、と一瞬感じる。

杉浦日向子の本にも「初回からここでくつろげる人はいないだろう」とある。

初めて訪れて、蕎麦にたっぷり汁を含ませていたら「あんまり汁、つけない方がいいですよ」と、店主に注意された。

緊張。

が、「まあ、好き好きなんですけどね」とのフォローが。店主男性の、その、ちょっとした感じになごむ。

それをきっかけに、ぽつりぽつりとやりとりしていくと、蕎麦打ち論(蕎麦の旨さというものは、蕎麦打ちの技術より、そば粉の質がほとんどを左右するのだそうだ)から、食べ歩きの話、海外旅行の思い出、果てはどういう経緯か宗教論にいたり、杯は重なり、なんだか楽しくなってきて、シメの蕎麦の旨いこと。せいろそばの爽やかな喉ごしと、田舎そばの蕎麦粉の滋味がガツンとくる旨さのコントラストよ。なによりそばつゆが美味しい。ふわりとくる出汁の香りときりりとした醤油の感覚。ねぎ、わさびはなく、薬味はおろした辛味大根。出すものぜんぶ、いい素材を丁寧に扱って作っているんだろうなあ。食べ終えて、腹のあたりでじんわりくる旨さを感じる。

こだわりの店ではある。

けれど、意味のない通ぶった気どりは微塵もない。

ある意味、けっこうなごめる。

店主オリジナル「金華豚のボローニャ」といった、蕎麦屋らしくないつまみがあったりするのもイイ。

玉子焼き、鰊煮、生海苔ののった崩れ豆腐、鴨焼き、てんぷらなども。

酒は神亀、義侠など。

あと、季節限定だったかもしれないけど、きんと冷えた野菜がたくさん添えてある「冷やしてんぷらそば」は別次元の面白さ。

また行かなくちゃ。

早稲田通り、高田馬場駅から歩いてシチズンプラザのもう少し先。
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# by aroyaroy | 2009-06-21 13:04 | 高田馬場

高田馬場と目白の中間に暮らしております。

片や都の西北バンカラ学生を擁するざっくばらんな学生街、片や皇族もお通いになる某校を中心に広がるおハイソエリア。

相反するパブリックイメージを持つ大学の存在ゆえか、正反対の印象を抱かれがちな馬場/目白ですが、山の手線では隣り合った二駅であります。近いです。

さらに山の手線地政学的に考察すれば、新宿&池袋という巨大ターミナルにはさまれた中間地帯でもある。

大都会にサンドイッチされた陰&陽。風水的に言えば…、という話はどうでも良くて、土地柄か地味ながら、味のある、美味しい飲食店が多い気がします。

そんな馬場・目白の店々を、近所の散歩がてら、気ままに紹介していこうと思っております。
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# by aroyaroy | 2009-06-21 12:24 | はじめに